128掛ける32

千川奔報

気が向いたら書きます

適当九州遠征#3 〜さらば九州〜

〜前回までのあらすじ〜

ドッキリを仕掛けた。

九州でも行先ばっか撮ってた。

折尾から南小倉まで歩いた。

柚葉が話題だから対抗して俺は椎葉紬になるかってツイートしようとしたんですがギリギリ踏みとどまりました。萩薬師です。

いつの間にか行ってから2か月以上が経過している九州遠征記第3回です。3か月経つまでには頑張って完結させたいですね。

12.大本命

2022年3月8日 午前5時52分

福岡県北九州市 小倉駅

前回の最後、どうにかたどり着いた南小倉駅から日豊線の初電で小倉駅まで来ました。

ここからは新幹線で東京に帰る…金があるならそもそも夜通しで歩いている訳がありません。ここに来たのは新幹線の行先を撮るためです。

大本命は発車標2段目、6時21分発こだま770号新山口行き。前夜に撮影した500系の小倉行きがそのまま流れる運用となっています。そもそも九州に来ようと思った発端が改正で500系新山口行きが廃止されると聞き廃止前に撮りたいと思ったからなので、これが今回の遠征の目的みたいなものです。この列車が小倉始発のためわざわざ夜通し歩いたと言う訳ですね。

Q.これを撮るためならわざわざ南小倉まで歩かなくても鹿児島線の初電*1を待てば良かったのでは?

いい質問ですね。確かにただ側面表示が撮れればなんでもいいのならわざわざ夜通し歩く必要はなかったでしょう。

しかし、これから撮ろうとしている500系や700系新幹線の側面表示には「始発駅でのみスクロール表示が流れる」という性質があるのです。こちらは昨夜撮った同じ列車のスクロールなし表示。こちらの方がかっこいいのは明白なのでスクロールなしの表示を撮らねばなりません。

このこだま新下関行きの場合は始発駅に入線して数秒ほどでスクロール表示が出ました。これから撮るこだま新山口行きは小倉滞泊なのでおそらく乗務員が来て表示を設定した瞬間スクロールなしの表示が出て、それから数秒でスクロール表示に切り替わるでしょう。

つまり、スクロールなしの表示を撮るためには乗務員が来るより先に表示機の前で待ち構えている必要があると言う訳です。

このために1分でも早く新幹線ホームに滑り込むべく深夜徒歩行軍をしました。

午前6時、新幹線改札開始。入場券を突っ込み14番のりばへと駆け上がると…もうスクロール出とる

終わった…

まぁそう世の中うまくいく事ばかりじゃありません。切り替えていきましょう。この切り替わっていく表示のように。

…あれスクロール消えてね?

撮れたわ。

東京人が親の顔より見ている電車、E233系などの始発駅での側面表示は俗に「始発表示」と呼ばれる次駅・スクロールのない表示から数秒で次駅かスクロール入りの表示に切り替わると以降は発車するまで始発表示が出ないのが一般的なんですが、500・700系のスクロール表示は一定間隔でスクロールなしの表示が挟まれるようです。前日晩に撮ったこだま新下関は停車時間が短く再びスクロールなしの表示が出る前に発車しており、こだま小倉はそもそも一駅で終点のためかスクロールが出ない仕様のため全く気付きませんでした。

これならわざわざ折尾から南小倉まで歩いた意味は無かったのですが、まぁどうせただ初電までぼんやりしてても暇だったでしょうし大本命が撮れたのでなんでもいいです。

ではそろそろ九州とお別れといきましょう。

13.さらば九州

誰とは言いませんが、誰かのブログの「さらば、本州」というタイトルの記事は実際には秒で本州に戻っていました*2が、こちらは正直者なので本当に九州とお別れです。九州遠征記は次回で完結の予定ですが次章以降九州要素が出てくる事は一切ありません。数少ない最後の九州要素をご堪能下さい。

大本命の撮影に成功して力尽きたので駅前のマックで携帯と心身を軽く充電。再び駅に戻ってきたらにちりんシーガイアがいました。博多から鹿児島本線日豊本線を経由し宮崎県は宮崎空港まで至る列車で運行距離は413.1キロ*3。現在定期の在来線昼行列車では最長距離を誇ります。

それでは名残惜しいですがいよいよ九州とお別れです。

帰りはデッドセクションで車内灯が消えているところをだいぶ適当ですが一応写真に収められました。この光景もいつまで見られるのでしょうか。

人生初のJR九州。思い返せばここまで色々な事がありましたね。

小倉から博多の車内でDiscordの鯖のオタクに今何駅を通過したか当てるカスのクイズをして、天神のホテルで人権を得て、博多駅で行先を撮って、西小倉で電車を撮って、門司港周辺を散策して、博多駅で行先を撮って、折尾から南小倉まで歩いて、小倉で500系新山口行きを撮って…

 

 

 

今回マジで北九州市と福岡市を単振動しただけでは?????

14.黄色い電車

関門トンネルを抜けて本州に戻ってきました。下関はこの旅の行きと帰りで計2回来ましたがどちらも素通りで終わったので、今のところ下関に関する思い出はテツドル*4で本当にお題の駅が思い浮かばなくて諦めたら下関で爆発したくらいしかありません。

そんな下関駅の発車標。「九州方面」「山陽方面」「山陰方面」って方面表示がいいですね。三方向の行先が全て小◯行きなのも面白かったです。

岩国まで抜けられる列車まで結構時間があったんですが眠かったので車内で爆睡することに。

起きたら終点の小月駅でした。この列車が折り返し下関行きになり、下関でさらに乗る予定の岩国行きになるらしいので引き続き惰眠を貪ります。

岩国行きに乗り続け新山口まで来ました。往路同様に停車時間が結構あって暇なので適当にカメラを振り回してみます。

黄色い電車でいっぱいでした。同じく黄色い電車の掃き溜めだった広島地区はいつの間にか全て赤い電車に、岡山地区もついに先日新車の導入が発表された一方で、山口地区は今のところこいつらを置き換える車両の計画も発表されていません。

この調子ならこの辺はしばらく安泰だろうと思っている人もいるかもしれませんが、写真右のポスターにもあるように改正から広島の新型車両、227系が新山口駅まで乗り入れるようになったんだとか。この辺りの黄色い電車が見られなくなる日もそう遠くはないかもですね。

瀬戸内海を横目に山陽本線をひたすら進んでいきます。

15.瀬戸の港町

山陽線を上り続けて広島まで来ました。ここからはちょっと寄り道をしようと思います。

呉線の「あなたの感想ですよね」とか言ってきそうな電車*5に乗り継ぎ終点まで乗車。

折り返しは快速南岩国行き(For Miyajimaguchi)でした。隠れ難読駅名ですね。

引き続いて呉線を西へ。広島から三原まで内陸部を走る山陽線に対して呉線は海岸線を縫うように走っていきます。

途中の竹原駅で対向列車と交換待ちで少々停車。ホームに西日が差して黄金色に輝いていました。

オタクがオススメしてたので竹原から3駅先の忠海駅で途中下車して軽くふらついてみる事に。

海を目指して歩いているとちょうど広島行きの電車が来たので川辺から撮影。ロケーションはいい感じだと思うんですが現像が若干納得いかなくてモヤってます。

ちょっと歩くとすぐ海が見えてきました。海の向こうにいくつもの島が連なって遠くになるほど色が薄まっていく感じがいいですね。ちなみに遠景が白く霞むのは湿度の高い日本ならではで湿度が低い欧米では遠景が青く見えるらしいです。

忠海をおすすめしてたオタクが「大体海って向こうに見えるのは海と空しかないけど、瀬戸内海は海の向こうにいくつも島が見えるのがいい」みたいな感じのことを言ってたと思うんですが、確かにこんな感じの風景が見れるのは瀬戸内海くらいな気がします。

海もいい感じにグラデーションがかかってて綺麗でした。

グルっと一周して駅の方へ戻ります。1時間くらい散策してましたが、ちょうど日暮れ時だったので段々と空が暗くなっていき離脱する頃には真っ暗でした。いいタイミングで来れて良かったです。

三原で山陽線に合流し再び行きに通った道を辿っていきましょう。

16.沈みゆく太陽

三原からは山陽線の日生行きに乗車。読み方は「にっせい」ではなく「ひなせ」です。

このままこの列車に揺られていても良かったんですが、福山で後続の列車にお乗り換え。

乗り継ぐのはこちら、快速「サンライナー」。福山〜岡山間で117系で運転されていましたがこいつも改正で死ぬらしく、ちょうど良い感じの時間に走っていたので乗ってみることに。

なかなか飛ばしていましたが、車内の乗客はまばらでこれは廃止されても仕方ないだろうなって感じでしたね。

岡山から普電、姫路から新快速に乗り換えて尼崎まで来ました。

時刻は既に0時過ぎ。既にモバイルバッテリーの充電も切れお金もスマホの充電もわずかなので今夜はこちら、尼崎の某飲食店で疲れた心身と共に充電をしようと思いま

「まん防のため兵庫県知事からの要請で深夜帯はテイクアウトのみの営業となっております」

は?

次回 適当九州遠征最終回「おうちへ帰ろう」

来週は忙しくてブログ書けそうにないので今週中に書き上げたいと思ってます。書き上げられるかはわかりません。→書き上げられたよ

今回は特に書く事がないのであとがきはないです。最後までありがとうございました。

*1:折尾5時44分発、小倉6時8分着

*2:ネタバレなので筆者に綾鷹抹茶で殴り殺されるかもしれない

*3:西小倉〜小倉間の重複運転部分も含む

*4:Wordleの駅名バージョン、毎日設定されるお題の5文字の駅名を6回の駅名入力で当てるゲーム

*5:広行き