128掛ける32

128掛ける32

なんかいろいろ書いてます

長岡信仰

台所にあった味付け海苔を食ったらめちゃくちゃふにゃふにゃでした。萩薬師です。

2022年8月、大いに世界を騒がせたアホアホウンコ感染症のおかげで長らく中止されていた日本三大花火大会の一つである長岡まつり大花火大会が3年越しに開催されることに。片や花火を撮るため、片や花火開催による行先案件を撮るために各所から長岡へさながら信者の聖地巡礼のようにオタクが集結したのであった…。

1.国境越え

おはようございます。現在日時は2022年8月2日の午前8時19分。東京都豊島区は東長崎駅から西武池袋線で池袋へ。

今季もう4回目となる18きっぷに入鋏し、新潟を目指し北上していきます。死に損ない電車を横目に大宮で快速アーバンに乗り換えて行先鉄のにせさんと合流しました。

大宮から高崎線上越線を乗り継ぎ水上に到着。新潟方面へ向かう18きっぱーが必ず通る道ですが個人的にはこっちの方へ来るのはだいぶ久しぶりですね。水上からは電車オタクくん大好き115系E127系を淘汰し新潟地区を統一したと思ったら落雷被害でフルボッコにされているE129系にお乗り換え。5年ぶりくらいな気がする上越国境を越えていきます。

水上駅を出てしばらくすると下り線は新清水トンネルに突入。このトンネルを抜ければそこはもう新潟県です。

誰もが一度は聞いたことがあるであろう川端康成の小説「雪国」の冒頭のフレーズ、「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。」のトンネルがここ上越線清水トンネルである、なんてのはわざわざここで書くほどでもないくらいには有名な話かもしれませんね。このフレーズをかつて当ブログで死ぬほどしょうもないネタに使ったりしたのを覚えている人はどれくらいいるんでしょうか。

厳密には当時とは違うトンネル*1ですがどちらのトンネルも新潟県側の出入口はほぼ同じなため大した問題はないでしょう。今こそあのフレーズの使いどころです。

国境の長いトンネルを抜けるとー

 

 

 

 

 

何も見えねェ(結露がひどいので)

そもそも夏なんだから雪降ってる訳もないしそんな劇的に景色が変わることはないだろと言うツッコミは気にせず引き続き上越線を北上していきます。

飯山線との接続駅、越後川口駅には飯山線の観光列車「おいこっと」の片割れがいました。普段は2両編成ですがフォロワーの八川さんいわく現在はもう片方がおいこっとをボイコットしてるので1両編成らしい*2です。流石にこんなしょうもない内容で名前出すのもなと思って某氏って書いてたら本人から「著作権表示をしなさい」と言われたので名前を書いておきます。なおおいこっととボイコットをかけたネタは数年前に別で見かけた記憶があるので八川さんが初出と言う訳ではないですね。

ここまでは小中学生の頃に18きっぷで数回通ったことがありますが、毎回越後川口から飯山線に抜けていたのでここより先は初見の区間となります。言うなれば童貞区間ですね。

越後川口から20分ほどで終点の長岡駅に到着。ここが聖地、もとい今回の目的地みたいなものですが一度素通りして新潟駅まで向かいます。この時点で時刻はまだ13時半頃でしたが既に駅構内には花火目当てであろう人がかなりいました。今でこれって夜とかどうなるんでしょうか。

2.新潟の刺客

東京から普通列車を乗り継いで6時間半、ついに新潟駅に着きました。ここに来るのも初めてな訳ですがめっちゃ綺麗なホームですね。

お目当ての電車まで時間があったので何本か行先を撮っていましたが、大分苦戦させられてました。と言うのも現在新潟地区のほぼ全ての普通電車に使われているE129系なんですが、こいつが中々の曲者なんですよね。

まずこいつにはE233系やE131系と同様に東日本のフルカラーLED式通勤電車にはお馴染みの停車駅スクロール表示と次駅表示があり、これらが無いいわゆる「始発表示」が出るのは基本的に始発駅に到着してからの数秒間のみとなっています。これだけならよくある話なのでまだいいですが、こいつはそれだけに留まりません。こいつ、LEDがかなり弱いんです。

始発表示・次駅表示を出している際に波打たないシャッタースピードは1/50以下。普段僕が行先表示を撮る時のSSは1/60で場合によっては1/30まで下げることもあるのでこれはまだ許容出来るんですが、停車駅スクロールが出ている時は1/30でも波打ちます。

ちなみに上の写真は1/25で撮っていますけどこれでもまだ波打っています。さらにSSを下げれば止められるとは思いますが、オタクは落ち着きがないためこれ以上下げてもブレまくる気しかないので僕はスクロールが出ている時は基本1/25で撮っています。

続いてこちらの写真をご覧下さい。

「なんだ、ただの始発表示じゃないか」と思った皆さん、ここで投げた3枚とも全て普通列車の側面表示なのに種別部分の色が違う事にお気付きでしょうか?

新潟地区の普通列車は走行路線により種別部分の色が変わるのですが、回送列車として入線してから普通列車になる場合は行先設定時に上記のように種別白色普通の始発表示が出て、案内設定後に色付きの始発表示になり、それから数秒でスクロール表示に切り替わります。この案内設定は車掌がするので、いつ白普通から色付き普通に変わるかは車掌のタイミング次第です。

また設定によっては回送表示から直で色付き普通の始発表示に変わる事もあったり、そもそも4両固定編成だと片側3箇所、2両編成だと片側1箇所と側面表示の数が少なく、かつ4連と2連+2連だと側面表示の数が変わってくるなど色々面倒な車両なのです。

新潟に幾度となく通っているE129 Proの皆様ならこの程度どうって事ないのでしょうが、僕はE129 Amaなので今回だいぶこいつに苦しめられていました。

3.花火の裏側

新潟で同じく行先鉄のアーバンさんhyugaさんと合流して遅めの昼飯を食べることに。

新潟駅からちょっと歩いたところにあるみかづきという店でカレーイタリアンなるものを食べました。初めて食べましたが安いしおいしかったのでまた食べに行きたいですね。

軽く腹ごしらえをしたところで再び新潟駅へ。

いよいよ今回のメインディッシュとご対面です。

とき20号長岡行き

長岡まつり大花火大会開催により新潟発長岡行きの新幹線が2本運転されました。長岡行きの新幹線は定期設定はありません。1本目でE7オールコイトが来てくれたので良かったです。*3

この頃にはあさかさんも合流し計5人の行先鉄で撮影していました。全員関東在住なのに新潟で集結してるの、ちょっと面白いですね。

とき長岡を撮った後、花火大会の帰りの臨時まで時間があるのでラーメン東急東横で晩飯を食べました。「ここで塩ラーメン頼む人初めて見た」とか言われてましたが美味しかったのでOKです!新潟駅から普通列車長岡駅まで戻ってきたらえちごトキめき鉄道の車が。こいつは多分定期運用らしいです。

在来線では花火終了後の帰宅客輸送として定期設定のない行先の列車が設定されていたためそれらを撮る事に。長岡駅でも新幹線ホームからならちょっと花火が見れたらしいですが、僕は新幹線ホームに行くのが面倒*4で在来線ホームにずっといたので花火は全く見えず音だけ聞こえてました。こういう楽しみ方も斬新でいいんじゃないでしょうか?*5

日本三大花火大会の一つなだけあって終了後は在来線ホームでもかなりの人だかりが。新幹線ホームも大混雑で東京行き上り最終の新幹線はめちゃくちゃ抑止かかってたらしいですね。

混雑対策のため、長岡駅構内では普段一般客が通れない業務用の通路などをフル活用して花火客の動線を確保してました。この写真の左側の地下から延びている階段も外見的に普段から一般的に使われている通路ではなさそうです。

また普段は一般客が立ち入れない長岡駅1番線の一部も通路として活用されており合法的に通る事が出来るようになってました。1番線にもちゃんと番線標があるんですね。写真現像してて初めて気づきました。

各ホームの先端部には「この先には列車は止まりません」と書かれたプラカードを持った係員が常駐していました。

そんな感じのホームで行先撮影に奔走していたんですが、長岡駅を発車した電車がホームを抜け切らないうちに抑止がかかり停車。始発表示撮り放題状態になるという事があって面白かったです。どうせならもっと面白い行先の時にやってくれれば良かったのに

なおここまで肝心の長岡駅で撮った側面表示の写真が1枚も上がってない理由を説明すると、人の多さと慣れない地での慣れない電車に惑わされことごとく撮影失敗してました。カス。

そんな感じで行先鉄的には大した成果は得られず新潟に寝場所を確保していた行先鉄の皆様と別れ、夜道を1時間半歩きオタク邸に転がりこんで1日目は終了。

途中道に光源が無くてマジでめちゃくちゃ暗かったです。

翌日の花火は雨予報が出ており、この時点では雨天中止説が濃厚だったのでやる気を無くし朝4時くらいまでオタクとマリカとか桃鉄して爆睡してました。マリカあんまやった事無かったんですが落ち着きがない人間なのでジャイロ操作の方がやりやすかったです。

4.萩飯と花火と…

翌8月3日、只見線の行先でも撮りに行こうかと思っていたんですが面倒になって無限にオタク邸でゴロゴロし続けるという体たらく。お前何しに長岡来たん?

細かい経緯は忘れましたがノリで僕が昼飯を作る事になったのでオタク4名にそうめんを振る舞いました。

ちょっと失敗しちゃいましたがまぁそこまで絶望的にまずくはなかったので大丈夫でしょう!

ちなみに後日体調不良を訴えていたオタクがいたらしいです。何でですかね?

結局今日も花火はやるらしいので昨日のリベンジを果たすべく本日も臨時列車を撮りに行こうと思います。あさかさんとにせさんは朝の電車で帰ったらしいですが、アーバンさんhyugaさんは残留して花火を見るそうなので再び会う事になりました。

画像駅までの道がすごいのどかな感じで純粋に歩いてて楽しかったです。歩道が狭いので夜には歩きたくないですが…。画像乗車電(の先頭)がえちトキの新潟色ラッピングのやつでした。6両オールロングですがそこそこの混雑率で設備がフル活用されてる感じがありますね。

宮内で上越線に乗り換えて越後川口まで南下して飯山線からの臨時快速を撮影。表示は快速単体を期待したんですが臨時表示でした。

そのまま臨時快速に乗って長岡駅に移動しアーバンさんhyugaさんと合流。花火用にレジャーシートなどを買うために駅の外に出て店に行こうとしたら…

「バア〜〜〜〜!!!!!」

!?!?!?!?!?!?

なぜか一足先に東京に帰ったはずのにせさんに凸られました。マジでどういうこと?????

にせさんいわく「萩に東京に帰ったと見せかけて実は新潟に留まってドッキリを仕掛けよう」というにせさんのツイキャス400回記念企画だったらしいです。完全にしてやられました。

腹いせにキャスのアーカイブをここで晒しておこうと思います。電波が悪かった関係で途中若干無音の時間がありますが、音声は飛んではないので大体当時の様子が分かるのではないでしょうか。あと仕掛人側視点のブログもそのうち書かれると思うので期待しておきましょう。書かれたらここに貼ると思います。

元々僕は面倒だし花火大会の席が有料なのであまり花火を見に行くつもりは無かったんですが、どうせ帰りの臨時まで時間があるのでにせさんと適当な場所で花火を見る事に。

画像あとレジャーシートを探していたら長岡駅構内の店に推しガチ勢の宣伝がありました。

そんなこんなでちょっとだけですが花火鑑賞。写真は三脚も持ってきてない*6ので手持ちでついでに適当に撮った程度ですが、実物はこんな写真の何億倍も綺麗で見に来た価値がありました。

5.最後の夜

花火中に何度か雨に降られたりもしましたが、割とすぐに止んでくれたのでこれなら側面表示もそこまで濡れてないだろと判断し花火もそこそこに昨夜のリベンジを果たすべく再び長岡駅へ。二度と同じ失敗は繰り返しません。今夜で絶対に仕留めてみせましょう。

画像長岡駅前は大通りを丸々封鎖し幅広い車道をふんだんに使って新幹線・在来線の各方面ごとに待機列を完全に分離させるという大胆な方法で花火帰りの群衆を迎え撃っています。

画像画像立入禁止になっている自由通路に各方面の待機列の最後尾を示す特大看板を設置したり、方面ごとに時刻表が掲示されていたりと案内面も申し分ありませんでした。各方面への動線がどのように確保されていたのか地図や構内図に書き起こしてみたら面白そうだなぁと思いながら駅構内へ入ると6連のET127系が入線。定期の幕回しでも見れるらしいものですが、現在定期設定のない新潟地区の様々な行先などを撮れて幸先のよいスタートとなりました。この調子で花火臨も撮っていきましょう。

信越線の東三条行きって定期ありそうで実は無いらしいです。昨晩は撮影失敗しましたが今回は無事しっかり始発表示を収められました。

1本目は出庫便なのに回送のまま入線してきたおかげで白普通始発表示が出ませんでしたが2本目で無事回収に成功。やったね!

続いて小出行きも撮影。上越線の小出行きもやはり定期設定はありません。白普通始発表示は前日撮った写真の中で唯一まともに撮れてたので安心して水色普通始発表示に専念出来ました。

この小出行き、長岡始発なので正しくは種別色青色の「上越線」表示が出るはず*7なんですが何故か種別色水色の「信越上越線」表示になっています。小出発着の列車のみこの表示が出る仕様になっており、地味に定期で信越上越線表示が出る列車はないのでこの路線名表示もレアだったりするんだとか。

多少雨による水滴もありましたがこの程度なら全然許容範囲です。無事昨夜のリベンジを果たす事が出来て大満足でオタク邸に帰還しました。

画像去り際に発車標を見たらこんな表示が。団体向けとは言え新宿行きの夜行列車まで走っていたんですね。地方とかでたまにある一般客向けで無い列車でもちゃんと行先や時刻まで出してくれる発車標、芸が細かくて好きです。

6.ありがとう長岡

画像オタク邸に帰還した後は花火を撮りに行ってたオタク達とタコパをしてました。たのしかったです。

あとマリカ雑魚決定戦で接戦のため氷川日菜(オタク)に負けて最下位だったのでコーヒー豆入りたこ焼きを喰らう羽目に。決して美味しくは無かったですが劇的に酷いってほどでも無かったですね。オタクが両手でハート作ったり鬱クワガタしまくる地獄絵図が展開されてたような気もしますが記憶喪失になったのでちょっとよくわかりません。翌朝LINEを見たらオタク邸の床に横たわってSHIBUYAMELTDOWNしている自分の写真が載せられてました。

8月4日、早起きして行先撮りに行くのが面倒だったためオタクとマリカしてました朝から県内で大雨が発生していたため大事をとってオタク邸に滞留。電車に乗らずオタクカーで東京に帰る事に。

画像画像中々凄まじい雨でしたが無事帰還出来ました。上越線は一応動いていたようでしたが元々帰りついでに撮ろうと思っていた新潟県側の只見線は止まっていたらしいのでオタクカーに乗って正解だったんじゃないでしょうか。

あとがき

と言うわけで以上長岡遠征記でした。遠征からもうほぼ2週間経ちましたが何とか書き切れて安堵しています。なんでも僕がちんたらブログ書いてる間にどっかの誰かさんはもう一回新潟県に行って帰ってきてたとか。フッ軽オタクこわ。

ただ花火臨撮ってくるだけと思っていたらめちゃくちゃ濃い3日間になりました。本当に色々ありましたがとても楽しかったです。一緒に行先を撮ったり飯を食いに行ったにせ君はじめ行先鉄の皆さん、またオタク邸で一緒に遊んだりしたオタクの皆さん、そして長岡で泊めて下さったオタク邸亭主さんと帰りに送って下さったオタクカーの運転手さん、本当にありがとうございました!

今回は結構重めの記事だったので次回はサクッと書ける軽めの記事を書く予定です。今回も最後までありがとうございました。

*1:当時の上越線は単線であり、後に下り線専用の新清水トンネルが出来て清水トンネルは上り線専用となったため小説と同様に清水トンネル群馬県側から新潟県側に抜けることは出来なくなった

*2:おいこっとの運用が無い日は普通と共通運用なので1両で走っているだけ

*3:行先垢構文

*4:帰宅客輸送の新幹線の臨時も定期設定のない2桁号数のとき号や臨時ならではの変則的なパターンの停車駅スクロールなどの案件があったらしいが、行先的には定期設定のあるとき東京ととき新潟しか無かった

*5:いいわけねぇだろ

*6:というか現在三脚を所持していない

*7:上越線は正式には長岡の一つ手前の宮内までだが長岡発着の上越線の定期列車は上越線表示を出している