遠征の計画は真面目に考えましょう。萩薬師です。
今回から皆さん待望(?)の3月初めに九州に行った時の話を書いていきます。遅筆なので更新ぺースは遅いと思いますが気長にお待ち下さい。
0.ドッキリ大作戦計画
まずは今回のサブタイトルである"ドッキリ大作戦"について説明していきましょう。
時は遡ること2月半ば、Twitter休止中に「受験終わったら遠征行きたいな〜」と思い夜行バスと18で九州に行く計画を考え出したのですが、ちょっと行程を調整すればフォロワーの八川さんが中国地方遠征の帰路についているところを迎え撃てるのでは?とふと思い立ち、八川さんが帰り途中に関西で会う予定を立てていたいーえろいーえるさんと共謀して「いーえると会おうとしたら萩薬師だったドッキリ」を仕掛ける事に。
3月2日、まさか遠征中に再び会う事になるとは想像してすらいなかったであろう八川さんが東京駅からサンライズで旅立つところを見送りました。
1.夜に駆ける
それから3日が経ち、3月5日の23時を回った頃。
深夜の新宿駅に来ました。いつもは大勢の人が行き交う新線口もこの時間になると全然人がいませんね。言わずと知れた高速バスターミナル、バスタ新宿に移動。ここから高速バスで西へ向かいます。
こちらはこの時間でもこれから高速バスに乗るであろう人々でかなり賑わっていました。
この発車標にズラっと各方面へ向かうバスが並んでる感じ、結構好きです。
今回乗るバスはこちら、西日本ジェイアールバスが期間限定で運行している「超得得ドリーム号」。
東京〜大阪間の運賃はなんと2500円。まさに超得得って感じですね。
なおこのバスが運行するのは今月末までとなっています。乗りたい方はお早めにどうぞ。まぁ記事書くの遅過ぎてこれが投稿される頃には全部席埋まってるかもだけど
ちなみに僕は寝台特急*1と夜行飛行機*2には乗った事があるのですが、夜行バスに乗るのはこれが初めてだったりします。これからドッキリを仕掛けるという事もありまさに「テーマパークに来たみたいだぜ テンション上がるなぁ~」という感じで乗りこみました。
まさかこの1時間後には地獄を見る事になるとも知らずに…。
2022年3月6日
午前0時53分
ヤバい、寝れねぇ。
既に消灯から1時間弱ほど経過していますが、休憩場所のここ鮎沢PAに着くまで驚くほど眠れませんでした。
オタク大好き深夜番組「水曜どうでしょう」の名物企画、「サイコロの旅」で深夜バスにやられまくってる一行を見るたびに「言うても芸能人だから肌に合わんだけでそんな大した事ないだろw」とか思ってましたが、全然大した事ありますね。マジでしんどいです。
え?てかこんなのにあと5時間半も乗り続けないといけないの?
オイオイオイ死ぬわオレ
そしてそれから5時間半後…。
午前6時37分、京都駅に到着。
あれからなんとか寝れはしましたが狭い車内で無理やり変な体勢で寝たため腰が死にました。あと消灯後でも普通に予備灯が眩しかったです。
正直乗った時はもう二度と夜行バスなんて乗りたくないと思いましたけど、どうせ僕は学ばないのでまたいつか夜行バスに乗る事になるでしょうからせめて今回学んだ最低限の事をここに書き残しておきます。
途 中 で 乗 り 降 り す る の に 窓 側 席 を 取 る な
マジで意味ないから。夜行バスはずっとカーテン閉めっぱだから。窓とか関係ないから。
2.作戦決行
改めましておはようございます。一部のエロゲーマーには見覚えがあるかもしれない*3京都駅中央口です。ぼくは綾地寧々ちゃんがすきです。
初っ端から夜行バスにボコボコにされたわけですが、何とか生きてはいるのでいよいよドッキリ作戦を決行していきましょう。
そう言えばなんか同日に夜行バスで東京から京都まで来ていたオタクと京都駅で邂逅してました。僕は切符オタクじゃないのでよく分かりませんがなんかインターチェンジ行きの切符とか買ってて面白かったです。
新快速で一気に関西横断し姫路へ。時間があるので寝ようとしたんですけど腰が痛過ぎて眠れませんでした。
あとは八川さんが姫路に着いて乗り換えようとしたところを襲撃するのみと思っていたらいーえるさんからDMが。❗️
元々八川さんが立てていた予定だと姫路に9時18分に着いて9時26分発の新快速に乗るとのことだったので8分あれば十分だろと思っていたのですが、乗車予定の新快速が姫路の3駅手前の網干始発だったため、網干で乗り換えるとのこと。
この新快速の姫路での停車時間は1分。流石に車内突撃して1分で過ぎ去ってしまってはほぼ何も出来ないですし長旅の疲れで見た幻覚と思われる可能性もあります。しかし今から網干へ向かおうとしても電車がないため一つ隣の英賀保までしか行けません。
いーえるさんのせめてもの誘導も虚しく、八川さんは網干から新快速に乗車。ここまできてドッキリ不発で終わってしまうのか?
そうは問屋が下ろしません。元々姫路で待ち時間が1時間あったので八川さんを迎え撃ってから姫路城でも見に行こうとしていたところを変更し、八川さんが乗っている新快速に加古川まで乗ることに。姫路城を見る時間は無くなってしまうでしょうがもう別にいいです。姫路城はいつでも見れますが、ドッキリは今しか出来ないので。
駅のホームに号車表示がなく八川さんが乗っている号車が何両目かわからないという問題も発生したものの、何とか特定。八川さんが乗っている新快速も入線しいざ突撃!
萩薬師「こんにちは」
八川「??????????」
萩薬師「萩薬師です」
八川「??????????」
人って予想外の事態に直面すると硬直するんですね。初めて知りました。
画面の向こうでおよそ100キロ離れたところにいるいーえるさんと僕は大爆笑してました。これにてドッキリ無事終了。九州遠征完結です。
まだ終わらんよ?
危ないところでした。このままだとオタクにドッキリを仕掛けるためだけにわざわざ姫路まで来て直帰するだけの暇人になってしまうので、加古川で八川さんと別れて再び西へ向かいます。八川さんはこの後無事京都で本物のいーえるさん*4とお会いしてたそうです。
八川さんが書いた遠征記も読み応えがあって面白いので是非読みましょう。ドッキリの被害者視点で楽しめます。
3.白鷺の城
再び姫路駅に到着。なんだかんだで次の電車まで20分くらい時間があったので外に出てみました。
姫路駅もデカいですが、周りにも山陽百貨店などデカい建物がいくつも連なっていて地下鉄とか通っていてもおかしくなさそう*5なくらいの街並みですね。
そして駅前から伸びる広い道路の先には姫路城が。この風景が見られただけでもう割と満足です。
ちなみに雑編集なのでよく見ればわかると思いますが、元画像はドン曇りだったので適当に青空をブチ込みました。Photoshopすごいね。あと去り際に「競馬場専用」なる表示のバスが来てました。この記事を読んでいる一部の方に需要があるかもしれないのでここに投下しておきます。
姫路から20分ほどで相生へ。ここから10時29分発の普通列車で岡山へ向かいます…?既に10時半を回っているのに発車標に出続けている10時29分発の電車。そうです。遅延です。
朝方に沿線火災があった影響で山陽線の電車に遅れが出ているとのこと。ただホームで待ってても暇なので18券の特権を利用し外へ出て駅舎を撮影。こぢんまりとしたいい感じの駅舎ですね。たまに旅先で暇な時にやってるだけでガチ勢の方々にはとても及ばないのであまり言ったことはないですが、こうやって駅舎の写真を撮るのも結構好きだったりします。
そうこうしてる間にようやく電車が来たので乗車。相生駅を定刻の約20分遅れで発車しました。
乗車電はおなじみ末期色の115系。オタクにはボロいと嫌われがちですが、座席は223系などと比べても遜色ないし個人的には全然いいと思います。それなりに空いてて足も伸ばせましたしどっかの夜行バスよりよっぽど快適でした。散々ボロクソに言ってますけど、まだ頭痛と腰痛がするんですよね。まさかここまで大ダメージを喰らうとは思いませんでしたが、まぁもう数時間もすればマシになるでしょう。西川原・就実という独特な駅名の駅を過ぎればもう岡山駅はすぐそこ。駅名についてJRと地元住民や駅の建設費全額を出した就実学園が揉めた結果、時刻表や路線図などに表示される正式駅名は「西川原」ですが、駅入口やホームの駅名表示などは「西川原・就実」となってるそうです。
終点の岡山駅には約22分遅れでの到着。増えてる。
元々岡山駅での乗換時間が30分あったのでのんびり昼飯調達したり駅をふらついたりしようかと思ったんですけど、とてもそんな時間はなさそうです。ただ8分はあるんだし何か出来ないかとスマホで岡山駅の時刻表を見てみるとこんなものが。快速 茶屋町
本四備讃線に入らない快速とかあんの?全然知らんけどレアそうじゃね?と言うわけで御撮影。調べてみると快速茶屋町行きは2020年3月のダイヤ改正で設定された列車で1日2本の運転らしいです。折り返しの快速岡山行きや同年のダイヤ改正で設定された1日1本の備前西市行きなるものもあるらしいので、いつか機会があればそれらも撮りたいですね。引き続き山陽線を西に進んでいきます。車内は結構混んでて座れませんでした。何時間も負担をかけてきたオレの腰が死んでゆく オレの身体が死んでゆくーーーーーー
車内にはカモノハシとしてのプライドを捨てた広告が。結局お前は何の動物なんだよ。そうこうする間に終点の福山駅に着きました。ホームから見える城は福山城と言い日本100名城にも指定されているんだとか。
4.観光気分
福山からは広島支社が誇る新型車両、227系に乗車。広島支社管内では種別部に路線記号と路線カラーが出ますが、福山〜三原間の列車では現状種別側はノーアンダー表示*6になるようです。福山〜三原間にも路線記号と路線カラーは設定されているのでいずれこの表示も見納めになりそうですね。備後赤坂駅の中線には観光列車「etSETOra(エトセトラ)」の回送が止まってました。呉線経由で広島〜尾道間を結んでおり、瀬戸内海の海岸美を望みながらスイーツ*7や車内のバーカウンターでオリジナルカクテルを愉しむことが出来ます。尾道駅には「ラ・マル・ド・ボァ」の回送列車が。岡山駅から宇野・尾道・日生*8・琴平の4方面へせとうちエリアを旅する特別な観光列車*9で、車内には事前に予約すれば自転車をそのまま持ち込めるスペースもあります。
例え乗れなくてもこうして観光列車を眺めているとあたかも観光しているような気分になれませんか?
なるわけねぇか*10
13時40分、広島地区の入り口、糸崎駅に到着。既に夜行バスで京都駅に降り立ってから7時間が経ちましたが一向に体調が良くなる気配がありません。というかむしろ悪化してる。
面倒だし金もかかりそうなので宿は取らずに適当にどうにかして夜を明かすつもりだったのですが、流石にこの調子で野宿なんてしてたら死ぬなと思ったので岩国行きの車内で福岡のホテルを予約しました。夜行バス、確実に人の寿命を蝕んでいる。
…
……
………
「お客さん終点ですよ〜」
ア!!!!!
ってか乗り換え時間1分じゃん!!!!!ヤバ!!!!!
慌てて向かい側の電車に飛び乗りなんとか行程崩壊は回避。これを逃すと次は30分以上空くので危なかったです。乗務員さん本当にありがとう。
飛び乗ったのは岩国発下関行き。山口県の東端から西端まで3時間20分かけて横断する長距離列車です。
道中何箇所か海沿いを走る区間がありました。何度見ても車窓にいい感じの海や山が見えるとテンション上がっちゃいますね。
この辺でようやく車内で自らの意思で寝られるようになったのでしばらく寝てました。徳山でしばらく停車時間があったためホーム先端に止まっていた岩徳線の車両を軽く撮影。周防高森とか周防桃子とか周央サンゴ方面に向かったりするらしいです。2021年ネット流行語100ノミネートおめでとうございます。
ちなみに徳山駅のホームには「はと」「音戸」「あかつき」「あさかぜ」など新幹線開業前に運行されていた特急・急行列車の号車案内が今でも残されているんだとか。僕も今記事書いてて知ったので写真はありません。徳山を発車しさらに西へ。いよいよ日も沈んでまいりました。新山口で再び停車時間があったので適当にブログ用に乗車電の写真を撮影。2ドアの115系、生で見ても何となく違和感があります。ふと車内の路線図を見て普通列車だけでもこんな横長い路線図の端から端まで1日で行けちゃうんだから電車ってすげぇよなぁとか思ってました。
5.九州上陸
19時25分 本州最西端の都市、下関に到着。ここまで来れば九州はもうすぐそこです!奥側に止まっている電車に乗り込み関門トンネルに突入!
あっと言う間にトンネルを抜けて九州の玄関口、門司駅に滑り込みます。門司駅構内のデッドセクションで車内の照明が消え独特な雰囲気に。デッドセクションでも車内の照明を維持出来る車両が増えた今ではこんな光景を楽しめるのもここくらいなんじゃないでしょうか。写真はスマホの容量無さ過ぎて撮れませんでした。
お前はいつもそうだ。
このブログはお前の人生そのものだ。 お前はいつも失敗ばかりだ。
お前はいろんなことに手を付けるが、ひとつだってやり遂げられない。
誰もお前を愛さない。
本体容量16GBのiPhone、もう嫌…。
というわけで締まりませんが、山陽本線神戸〜門司間534.4km完乗*11、そして人生初JR九州です!
九州自体は家族旅行で本土と屋久島、沖縄に行った事があるので今回が初上陸ではないんですよね。ちなみに九州で初めて乗った鉄道路線は南阿蘇鉄道です。あと九州上陸記念に激ウマギャグツイートしたらめっちゃRTされてて面白かったです。92RTってなんだよ。
ただ今日の目的地はここではありません。さらに西へ進みましょう。
この側面幕にどこどこから快速って書いてあるのがいかにも九州って感じでいいですね。
流石は九州、乗車電の車内もミトーカの息がかかった特徴的なデザインになっており、異国に来たような感覚にされてくれます。
ミトーカ、Twitterだとボロクソに言われがちですが僕は〜2012年あたりの車両はどれも割と好き*12です。今乗ってる813系も乗るにも撮るにもいい車両なんじゃないでしょうか。オタクとDiscordで駄弁っていたらあっと言う間に博多に到着。この日はとっととホテルに入って寝ました。
あとがき+次回予告
と言うわけで大変長らくお待たせ致しました。九州遠征記第1回はここまでとなります。ほぼ九州要素ないだろって?うるさいですね…。
多分次回以降は九州要素を存分にお楽しみ頂けるでしょう。いやでももしかしたら無理かもしれんわ。
元々九州遠征記は3月中に書き切るつもりだったんですが、この調子だとそれも割と怪しいかもしれません。月末まで割と忙しくなりそうなんですよね…。
まぁ出来る範囲で頑張っていこうと思うので気長にお待ち頂ければ幸いです。あと右下の文字数見たら6769文字とか出ててびっくらこきました。こんなクソ長い記事を最後まで読んでくださり本当にありがとうございます。
あ、せっかくなんで次回予告でもしましょうか。
ついに九州に上陸した萩薬師。しかしカメラロールを振り返って見れば撮った写真は行先、行先、行先、たまに電車。もっとブログのネタになるような事しろやお前。次回!適当九州遠征#2「港町と電車と行先表示」
4/15追記:ようやっと書けました。すでに#1を書いてから3週間以上経ってて時の流れの速さに震えています。
*3:写真を撮った時には聖地である事を完全に忘れていたのでアングルが違う
*4:もしかしたら誰も認知出来ていないだけで偽物の可能性もある
*5:かつてはアパートのど真ん中を通るモノレールがあったそうな→姫路市交通局モノレール線 - Wikipedia
*6:主に関西圏の種別表示下部に路線カラーを出せる車両の路線カラーがない表示を指す。現状種別側に路線記号を出せる車両には大別して主に使われている路線記号つき表示、路線記号なしの路線カラーあり表示、ノーアンダー表示の3種類がある
*7:要事前予約
*8:読み方は「にっせい」ではなく「ひなせ」
*9:公式サイトからコピペした
*12:逆に言えばそれ以降は…