128掛ける32

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なんかいろいろ書いてます

【チーム二人四脚視点】東海道線すごろく対決#3 〜六甲の山は遥か高く〜

最近ついに身長が縮み出しました。萩薬師です。

3回に渡り書いてきた東海道線すごろく対決、今回がいよいよ最終回です。前回と前々回の記事を載せておくのでまだ読んでいない方はこちらからどうぞ。

〜前回のあらすじ〜

静岡県西部、高塚のさわやかでげんこつハンバーグを食べるミッションとオール6カードの組み合わせで普通電車が毎時2本しかない豊橋〜岡崎を特別快速で突破し、一気に名古屋まで出る作戦を取った二人四脚。しかし米原を超え西日本区間に入り時間ギリギリのところでのぞみカードを使い強制イベント駅の京都まで出ようとするも、出目はあと一歩届かず京都の3駅手前、膳所で1日目は終了となってしまう。

すごろくのゴール、神戸までは残り86.7キロ。果たしてここから1位の座を掴み取ることは出来るのか?!

 

9.一夜明けて

一夜明けましておはようございます。僕が現在いるのは滋賀県大津市、快活CLUB大津膳所店です。

昨晩は膳所ですごろく1日目を終えた後、ちょうど駅からすぐのところに快活があるということでここで夜を明かすことに。後からYONOASOBIと寄り道したり他チームと合流したりしながら東海道線を下ってきたsuwaさんも合流し計5名が集っていました。suwaさんはスタート以降各所で我々二人四脚以外の各チームと同行する機会があったため、これにて道中での全チームとのエンカウントが達成されたらしいです。

結局1日目終了時点での各チームの位置はこんな感じ。左下から

京都…逃げ切りツインテール

膳所二人四脚

栗東YONOASOBI

米原にせとつ青梅市代表

となっております。

単純に位置だけ見れば暫定2位で1位からもそう遠くないため悪くはなさそうですが、実はそんなに余裕ぶっこいていられる状況ではないんですね。

まず本来のルールでは1日目は22時終了で2日目は8時スタートだったところ、逃げ切りツインテールは21時46分に京都に到着してそのままミッションをやらずに切り上げたため、特例として翌朝7時46分からスタート出来るとのこと。わずか14分、と侮っていて最後に14分差で追いつけなかったりしたらたまったものではありません。

また京都駅の強制ミッションは上位ほど時間がかかるものになっています

さらに前日ににせとつが足柄乗換を達成したため、他チームにはにせとつ考案の所要時間1時間程度のデバフミッションが課される事に。彼らが足柄乗換達成で手にしたボーナスのひかりカードを駆使して爆速で追い上げてくることまで考えると、1位どころか今の順位より下がってしまう可能性まである訳です。

しかし1位が目前である事は変わりません。いよいよすごろく対決もラストスパート、1位目指し気を引き締めてやっていきましょう!

ちなみに対戦再開前に海底さんは早起きして山科まで今回5度目の収録に、僕は快活でダラダラしてたら滞在時間が8時間を越えて延長料金*1を取られてました。気が引き締まってるやつのやる事じゃないよ。

10.continue

説明だけで1章使っちゃいましたがそんな訳で1日目の終了地点、膳所駅に戻ってきました。海底さんと合流しいよいよすごろく再開です!

膳所から京都まではわずか3駅ですが、カードも余り気味でしたし万が一にでも一発で京都まで出られなかったらまずいので贅沢にこだまカードを使用。確実に最速で進みます。

再開してすぐのため想像通り順位は変わらず2位で京都に到着。ミッションの目的地は「二条城」となりました。

嵯峨野線に乗り換えて二条駅へ。駅前の桜が綺麗でした。

二条駅から十分ほど歩けば二条城でミッション達成です。ちょうど開城したばかりだったようで結構並んでる人が多かったですね。

ミッション報酬ののぞみカードが自動で付与されなかったので運営陣が手動で付与してたのですが、運営間の行き違いで一度に2枚付与されてました。ありがとうございます。こんなんなんぼあってもいいですからね。

流石にこれはダメだろということで1枚は没収されてしまいました。まぁ当然でしょう。

現在の手持ちののぞみカードは2枚。大阪が最後の強制ミッション駅のため、残りののぞみカードを一気に使い京都→大阪→神戸の2手でゴールまで進みたいところ!

は?

ここに来て驚異の下振れ。え、マジでさっきののぞみカードもう一枚くれませんか?????

京都から大阪までは東海道線の普通で16駅。のぞみカードを使っても一発で行けない可能性はあると思ってましたが、サイコロ4個振って6て。

異議申し立てをしたいところですがサイコロの目は絶対。大人しく島本まで向かってサイコロを振り直すしかないのです。

11.危機一髪

二条からは嵯峨野線で京都まで戻り再び東海道線を進んでいくわけですが、嵯峨野線で京都の一つ手前、梅小路京都西を出たあたりである懸念点が。

「うんこしてぇな…」

この電車が京都に着くのは9時10分。次の東海道線は9時17分発で7分の乗り換え時間があるのですが、京都駅の嵯峨野線ホームは少し離れているため呑気にうんこしてる余裕は無さそうです。まぁ日中の高槻〜京都の普通列車は全て高槻から快速になるため、確実にトイレ付きの車両が来るので島本までの車内で済ませればいいでしょう。

 

写真を撮ってる場合では無かったのでイメージ画像です

先ほど「高槻〜京都は確実にトイレ付きの車両が来る」と言いましたが、それはあくまで日中の話。朝夕はトイレのない4ドアの車も来るんですが、乗車電がそれでした。島本まで17分間トイレ無し確定です。

島本着後すぐにトイレに駆け込みなんとか尊厳を維持。今思えば別に海底さんに任せて一時離脱という形でも良かった気がしますが、まぁ間に合ってるのでいいでしょう。

気を取り直して残していたひかりカードを使い今度こそ大阪を目指します!

 

嘘でしょ?

あまりにも出目が悪過ぎて皆さん「もういいって」と思っているでしょう。僕も同じです。マジでおかしいよ。

驚異的な出目の悪さに翻弄されながら茨木に到着。

ここから大阪まではちょうど6駅だったのでオール6カードを使用。ようやく確実に大阪に出られます。

10時の時報では逃げ切りツインテールは大阪にいるとのこと。すぐ近いようで追いつけない、なんとももどかしい状況が続いてます。

10時18分、大阪到着。最後のミッションをこなしましょう。

大阪のミッションは「阪急梅田駅の3本同時発車の観測」。阪急梅田駅は阪急神戸・宝塚・京都線の3路線が乗り入れており、日中は毎時00分・10分・20分・30分・40分・50分の10分間隔で3本同時発車が見られます。

流石に2分でJRから阪急のホーム先端まで行くのは無理なので10時30分の同時発車を観測。サクッとミッション達成です。

大阪から神戸までは16駅、あとは最後ののぞみカードを使って神戸まで一直線で向かうのみ!

もう言うまでもありません。最後の最後までサイコロは我々を嘲笑うかのような出目を出してきます。

まぁ手元にまだ1枚ひかりカードが残ってますし三ノ宮に着けばどんなに出目が悪くても神戸まで行けるのは確定です。このままとっとと下ってしまいましょう。

 

とはいかないんですねこれが。

12.絶望か希望か

冒頭で書いた足柄乗換を達成したにせとつによる他チームへのデバフミッションの内容は「甲南山手駅から東山プラザバス停まで歩く」というもの。東山プラザってどこ?

東山プラザのバス停は甲南山手駅から北に1.6キロほど歩いたところ。往復で所要約1時間のミッションとなります。

「ただ歩くだけなら楽勝じゃね?」と思えばそれは大間違い。

甲南山手駅と東山プラザバス停の標高差は156m。勾配は平均約97.5‰となります。

電車オタクの皆様にわかりやすいように例を出すと、かつてアプト式や補機などで挑んでいた信越本線屈指の難所、碓氷峠が最大で66.7‰でした。我々はこれから碓氷峠より急な山道に挑まなければいけない訳です。

あまりの内容に「何故あんな何もないところに歩かせるのか」などというお問い合わせも来ていたようですが、まぁ個人的には昔僕が足柄乗換した時は途中140‰の勾配もあった*2のでそれに比べれば可愛いものな気がします。足柄乗換のつらさが1時間サイズに凝縮された、デバフミッションに相応しい内容のミッションなのではないでしょうか。

駅を出て阪急の線路を潜り、少し進むと住宅地に存在してはいけないレベルの坂が見えてきます。家が縦に連なってるんですよね。

このレベルの上り坂がこれから1キロ続くという一見絶望するような内容のミッションですが、正直我々はむしろこのミッションに希望を感じていました。終盤ともなれば各チームとも新幹線カードなど駆使して爆速で進んでいくでしょうから、差を巻き返せるポイントは少なくなってしまいます。しかしこのミッションはにせとつを除いて各チームとも平等に往復約3キロの急な道を登り降りするわけで、つまり爆速でこのミッションを終わらせれば1位に追いつける可能性が出てくるのです。フィジカルイズパワーです。

流石にこれまでの分の疲労もあり2人ともヘロヘロになりながら山を登っていましたが、中盤くらいのところで山を降りる途中の逃げ切りツインテールと遭遇。これはまだワンチャンあるのでは?と思い、そこから一気にペースを上げて海底さんを引っ張る勢いで登りました。とは言っても流石に怪我したら洒落にならないので、海底さんと離れ過ぎないように途中適度に立ち止まって海底さんが追いついてくるのを待ってたりしてはいましたが。道中海底さんが追いつくのを待ってる間に撮った写真がこちら。流石にカメラを出している余裕は無かったのでスマホでパッと撮った適当な写真ですが、神戸の市街地から大阪湾が一望出来る眺めは圧巻でした。ちなみにこの写真の下側に死にかけながら階段を上っている海底さんがいます。

そして最後の長い階段を上りきりついに東山プラザバス停に到着。ここまでくればあとはもう今まで来た道を下るだけです。

爆速で坂を下り乗った電車が甲南山手11時32分発。甲南山手に着いたのが11時2分だったので見込み1時間のミッションを30分で終わらせたことになります。なんとか最後までついてきてくれた海底さんに感謝です。

13.決着の時

あとはもう神戸まで一直線!…とはいかないのが惜しいところ。三ノ宮で降りて次の電車を待たねばいけません。三ノ宮から神戸までは快速が3駅連続停車のため、4分後の快速を使えるというのがせめてもの救いでしょうか。

11時54分 神戸到着

東京をスタートしてから29時間、遂に東海道線の終着駅に辿り着きました。長いようであっという間のような2日間でした。

順位は12時の時報で発表されるとのこと、我々二人四脚の順位はー

 

2位でした。

惜しくも1位には一歩届かず。しかしながら対戦当日まで何も作戦を考えてない無計画っぷり終盤の絶望的な出目の悪さにしては結構いい結果だったんじゃないでしょうか。何よりチームメイトと協力し、ああでも無いこうでも無いと話し合い、他のチームと競い合いながらゴールを目指す2日間はとても楽しいものでした。こんなに楽しい企画に参加出来たというだけで個人的にはもう十分です。

各参加者の皆さん、道中第三者視点としてゲームを盛り上げて下さったsuwaさん、裏でゲーム進行を支えて下さった運営の皆さん、そしてこのブログを最後まで読んで下さった皆さん、本当にありがとうございました!

最終的な順位はこの通り。なんと1位から4位まで15分差という超大接戦だったようです。

改めて見れば、1位との着時刻はわずか4分差。たらればになってしまいますが、能登川や京都、大阪などもうちょっと終盤の出目が良ければ1位になれていた可能性もあったかもしれませんね。

…あれ?

 

…終盤のカス出目、全部海底さんが振った回では?

最後大阪で俺にサイコロを振らせろって言ったはずでは?????

この疑惑についてちゃんと検証したいところですが、それを書くにはこの余白はあまりにも狭すぎるので、次の機会にしておきましょう。また最後に他の参加者や運営の方達が書いたブログへのリンクも載せているのでこちらも合わせてどうぞ。

これにて全3回に渡った「東海道線すごろく対決」本編は完結です。パソコンの不調や多忙により執筆時間が割けなかったりオタクと遊んでたりで遅くなってしまいましたが、改めて最後までお読みいただきありがとうございました!

 

そして次回、東海道線すごろくは"更に次のステージ"へー。

神戸からの帰り道でも色々あったのでその辺の話も書いていきたいと思ってます。疑惑の「海底サイコロ運最悪説」についてもキッチリ検証させて頂きます。気長にお待ち下さい。

 

-別視点のブログ-

 

逃げ切りツインテール 八川さん視点

localkisuki.hatenablog.com

 

にせとつ にせさん視点

st02.hatenablog.com

 

[Extra] suwaさん視点

suwa233.blog129.fc2.com

*1:快活の一部店舗は夜間入店で滞在時間が8時間以内の場合「ナイト8時間パック」というお得なパック料金が適用される

*2:足柄峠経由の場合