革靴でダッシュすると靴擦れするのでやめましょう。萩薬師です。
今回は先日投稿した東海道線すごろく対決の第二回です。第一回をまだ見ていない方は先にこちらからどうぞ。
〜前回のあらすじ〜
ついに始まった東海道線すごろく対決。道中最大のイベントである静岡県の御殿場線足柄駅から山道を超え神奈川県の小田急線足柄駅まで約27キロの道のりを歩く「足柄乗換」の最有力候補とされていた萩薬師と海底のチーム「二人四脚」だが、挑戦してもそこまで有利にならないのでは?と判断し足柄乗換はせず東海道線経由で下ることに。しかし熱海手前にてまさかの相手チーム「にせとつ」が足柄乗換を開始したという一報が運営陣より下されたのであった…。
3.三島三組
足柄乗換を始めたにせとつの動向が気になるところですが、今我々に出来ることは足柄乗換を完遂させれば米原まで爆速で追い上げてくるであろう2人から逃げるべく、とにかく東海道線を少しでも早く下るのみ。ミッションで入る足湯が休止中だった熱海から再びサイコロを振っていきます。
出目は5でしたが、2つ先の三島が強制イベント駅のためここで下ろされることに。せっかく割といい出目だったんですが、イベントの後再び振り直しです。
10時28分、運営の綾瀬さんとのしりとりに不戦勝したところで丹那トンネルを抜け三島駅に到着。当駅のイベントは「みしまコロッケを食べる」とのこと。次の東海道線は17分後ですが、エキナカの店でも売られているらしいのでサクッと済ませちゃいましょう。コロッケだけに。
みしまコロッケは箱根西麓の三島馬鈴薯(メークイン)100%使用のコロッケで三島のB級グルメと言ったところ。味付けや具材、形は各店の自由のため、食べ比べが楽しいコロッケだとか。今回は一つしか食べてませんでしたが、とても美味しかったです。
駅前で実は同電だったらしいYONOASOBIと逃げ切りツインテールと遭遇。三島にて三チームが並ぶ形となりました。ここで大きい目を出して他のチームと差をつけたいところ!
1
あのさ。
他の二チームは2以上の目を出していたようで、見事に置いていかれました。差をつけられたのは我々の方でしたね。
次の東海道線は22分後。このあたりは毎時3本なので待ち時間が長いから出来るだけ降りたくないんですが…。
20分という短い時間でどうめいっぱい沼津を楽しむのか?
海底さんが出した答えは「放送を録る」でした。
駅放送の録音が趣味である海底さん。今回もバッチリ収録機材を持ってきており、ここから先各所で海底さんが収録しているところを見られました。果たして海底さんは神戸に着くまでに何回収録するでしょうか。完結回投稿までに予想して当てられたら二人四脚の2名と焼肉に行ける権利が貰えます!(ただし全員分の焼肉代と海底さんが酔った場合の対応は自己負担です)
4.静岡は長く遠く
11時の時報では逃げ切りツインテールは一つ先の片浜。YONOASOBIは三島となっていますが三島から同電だったのでこの時点ではまだ三島から乗った電車に乗車中、つまり暫定1位ということ。逃げ切りツインテールとは同電になるでしょうから、新幹線カードやオール6カードをまだ使わずに温存した状態で暫定2位と考えればまぁ悪くないんじゃないでしょうか。
出目は悪かったようです。
2駅先が強制イベント駅のところで5を出し、その後20分間隔の区間で1→2と、サイコロに弄ばれています。
原での出目は6。いいでめ。何気に今回最初の6だったようです。
蒲原に着く少し前に正午の時報が。逃げ切りツインテールは吉原となってますが、蒲原まで移動中の我々二人四脚の位置情報が吉原の2つ手前、原である事を考えると同じか少し先行しているくらいでしょうか。そう考えるとこの時点で蒲原の2つ先、興津まで出ているYONOASOBIはかなり早いですね。足柄乗換開始から約2時間が経過したにせとつは谷峨通過とのこと。
…Googleマップの所要時間って割と早めだと思うんですが、2時間歩いてそれとほぼ同じペースって早くない?
蒲原でも再び6が。これで原までのペースの悪さを巻き返せたんじゃないでしょうか。
ここでも20分後の電車を待ちます。
…
…暇だ…
出目は素晴らしいんですが、三島から約1時間半イベント駅に止まっていないので待ち時間でやれる事もなく、数分だけ電車に乗って駅に着いて20分後の電車を待つだけの単調な移動が続きます。いつもなら寝てれば一瞬なんですが、今回は電車で爆睡してるわけにもいきません。
今回の対決では駅で降りるごとに運営に駅の写真を送っていたんですが、何故かほぼ毎回駅の写真に写り込んでいた*1海底さんの表情も段々曇ってきており、運営のゆのつさんにも「案の定で面白いな」などと言われてました。るなーん☁️
東静岡が降りるだけでオール6カードが貰える駅だったので、興津から本数が増え10分間隔になっているし、静岡の一つ手前なのでたとえ振り直して1が出ようとも強制イベント駅の静岡までいけるということでブックマークカードを使い途中下車。今度こそ静岡へ向かいます。
5.激戦最前線
12時59分、静岡に到着。約2時間半ぶりのイベント駅です。静岡のイベントは「市内にあるプラモデルモニュメント3個の撮影」。静岡市は全国に出荷されるプラモデルのおよそ8割を生産しているホビーの街で、それにちなみ市内の各所にプラモデルをかたどったモニュメントが設置されています。
1つ目は静岡駅南口のPR看板。余白の後ろに入って記念撮影をすることも出来るようになっています。2つ目は静岡駅構内の公衆電話。実際に公衆電話として使うことも出来るようです。
3つ目、静岡市役所前のポストを撮りミッション達成。こちらも実際にポストとして使えるようになっており、ちょうど写真を撮ったタイミングで配達員さんが郵便回収をしていました。横の蓋が開いているとますますプラモ感が増しますね。静岡市役所に向かう道中ではYONOASOBIとニアミスしたりしてました。
静岡の出目は5。なかなかいい感じの出目が続いてます。
興津から10分間隔になっていた東海道線ですが、藤枝の2つ先、島田からは本数が半減し再び20分間隔に。沼津あたりでのどん詰まりの再来を防ぐべく、こだまカードを使って少しでも出目を増やしていく作戦を取ることにしました。何気にここまで新幹線カードやオール6カードといった出目を増やせる系のカードは使っていなかったんですよね。
出目は6。確率的にはまぁこんなもんなんでしょうが、さっきサイコロ1つで5を出せてたこともあり若干見劣りしてしまいますね。
雪歩…エミリーだよ… pic.twitter.com/0Gwo8BDxrD
— 萩薬師 (@8g894) 2023年4月1日
愛野までの車内では逃げ切りツインテールと遭遇してました。YONOASOBIも同電に乗っていたそうで三島以来の大接戦となっております。
ここでもこだまカードを使用し出目は7。まぁいいんじゃないでしょうか。
全然関係ない話なんですが、愛野からの乗車電を適当に撮ろうとしたらスマホのカメラがバグって微妙にスケルトンになってました。キモ〜〜〜〜〜
ちなみにこの電車、磐田〜豊田町では逃げ切りツインテール、YONOASOBI、青梅市代表、二人四脚の足柄乗換をしているにせとつ以外の4チームが同時に乗っているという事態になっていたそうです。本数が少ない分同じ電車になりやすいというのもあるんでしょうが、それでもここまで綺麗に足並み揃うとは…。
さて、そんなにせとつは一体どこにいるのか。
和田河原駅は神奈川県南足柄市にある伊豆箱根鉄道大雄山線の駅で、小田急足柄駅までは徒歩1時間強。足柄乗換で言えばもうラストスパートです。早過ぎん?????
にせとつがこのままのペースで足柄乗換を達成した場合、足柄から直行して21時38分には米原に到達。1日目のサイコロを振れるタイムリミットは22時なのでさらに米原からサイコロを振って先に進められ、デバフミッションなどを考慮しなくても他チームと同じかそれ以上のところまで来てしまいます。
前日に「ハイペースで終わらせなければ足柄乗換をしてもそこまで有利にならない」と判断して足柄乗換を蹴ったら、それを実現するチームが出てくるとは完全に予想外でした。
6.運命の分かれ目
浜松で豊橋行きに乗り継ぎ高塚で下車。デンシャ思考なので駅舎バリ順じゃんとかしょうもないこと考えてました。
気付けば時刻は15時半。対戦開始からみしまコロッケくらいしか食べて無かったのでそろそろお腹が減ってきましたね。
というわけで静岡名物みんな大好きげんこつハンバーグの炭焼きレストラン、さわやか浜松高塚店にやってまいりました!
この状況でなに呑気にさわやかなんて行ってるんだと思われそうですが、実はこれもミッションの一つ。
長い静岡地区を抜けた先、豊橋からは普通に18きっぷで移動している場合なら新快速や快速などの優等列車が使えるオアシス区間ですが、一方普通列車の本数は減り豊橋〜岡崎間の普通列車は毎時2本。普通列車しか使えない今回のルールでは静岡より本数が少なくなるのです。
豊橋〜名古屋間では種別選択サイコロを振ることで優等列車を使えるチャンスがある場所が数ヶ所設定されているのですが、ここで優等に乗れるかは完全に運次第。そこで目をつけたのがここ高塚のイベント。さわやかに行くことで豊橋までワープし、豊橋から確定で特別快速に乗れるのです。
ただしさわやかは県内だけでなく関東や中京などからも多数の客が訪れる超人気店。店によっては8時間待ちにまでなることもザラにあり、呑気に待っていては最下位確定となってしまうため、直前までサイトで待ち時間を確認した上で行くと決めました。この判断が果たして吉と出るのか狂と出るのか。
店に着いて出された待ち時間は34分。2〜30分が経過しそろそろ呼び出されるタイミングかというところで青梅市代表も来ましたが我々より待ち時間が長かったようで、昼飯時と夕飯時の間のちょうど一番待ち時間が短くなるタイミングで来れたのかもしれません。
ほぼ目安通りの時間で案内され着席。店内は空席もそれなりにあるようで厨房の負担を減らすため意図的に間隔を設けているのでしょうか。
余談ながらハンバーグが来た時に下に敷く紙がすごろくになってました。すごろく中にさらに別のすごろくが楽しめて二倍お得です。以前はさわやかの店舗マップだったんですがいつの間にか変わってたんですね。てかハンバーグの夢って何?
昔どっかのオタクが渋谷凛のハンバーグのコラ画像を作っていたんですけど、ああいう感じのやつでも出てくるんでしょうか。
ちなみに渋谷凛のハンバーグの画像はちゃんと製作者本人に許可を取った上で使ってます。DMは勝手に晒しました。
ハンバーグを待っている間ににせとつが足柄乗換を達成。所要時間は約6時間半といったところでしょうか。僕が過去に足柄乗換した時は8時間半以上かかったのでここまでのハイペースで成し遂げられたのは本当に凄いと思います。間違いなく今回の対決で最も頑張ったチームでしょう。
終盤でペースを落としていたため危惧していた1日目のうちに米原まで来られる事態は無さそうですが、それでも今日中に彼らが米原まで来るのは確定。1位になるためには爆速で猛追してくる彼らから逃げつつ、先行しているチームに追いつかねばなりません。
そうこうする間にげんこつハンバーグがやってきました。久しぶりに食べましたが美味しかったです。腹も満たせましたし再び1位目指して東海道を下っていきます。
7.追いかける者
高塚駅に戻ってきたあたりで時刻は17時に。この時点での各チームの現在地はこの通り。
逃げ切りツインテールは豊橋と名古屋の中間、刈谷まで到達しているとのこと。…速くない?
このままではチーム通りぶっちぎりで逃げ切れられてしまいますが、我々も黙ってはいられません。ここから追い上げてみせましょう!
ちなみに海底さんは高塚でも放送を収録してました。今回2回目の収録ですね。
高塚でのイベントによりここからは特別快速が使えます。特別快速は豊橋から名古屋までちょうど6駅*3となっており、6を出せば強制イベント駅の名古屋まで一発で進めますが、もし出目が小さく1〜2駅で降りてしまえばそこから再び普通列車でチンタラ進むことになり、さわやかの恩恵は薄れてしまいます。果たしてサイコロの女神は我々に微笑んでくれるのか?
これは今回分かったことですが、サイコロはここぞという時に我々を裏切ります。
じゃあ裏切れなくしてやればいい。
優等列車に乗る際は新幹線カードは使えませんが、オール6カードは使用可能。高塚のイベントで豊橋の種別を特別快速に確定させ、ここでオール6カードを使うことで確実に最速で名古屋まで出ることが出来るという訳です。さわやかの待ち時間にもよりますが、運任せにならない無難に手堅い選択なのではないでしょうか。
豊橋のイベントで愛知県名物の藤田屋大あんまきを購入。海底さんはスタンダードなあずき、僕は以前あずきで食べたことがあったのでカスタードにしました。カスタード味でも餡は入ってるんですね。
特別快速で爆走し一気に名古屋へ。
名古屋のイベントはホームの店できしめんを食べること。7時のスタートから16時まで三島のコロッケ1個しか食べてなかったのに、そこからわずか2時間半でげんこつハンバーグとあんまきときしめんを食べるという滅茶苦茶な食生活となっています。
名古屋では静岡ぶりにYONOASOBIと遭遇。また運営のちよめさんもちょうど私用で名古屋に来ていたんですが、爆速できしめんを食べて次の電車に乗ったため会えませんでした。ごめんぴ。
名古屋ではひかりカードを使用。毎時2本となる大垣〜米原間の途中駅で降りることは避けたかったので、割といい塩梅のところで止まってくれたんじゃないでしょうか。YONOASOBIと同電で進んでいきます。
19時の時報では逃げ切りツインテールは大垣とのこと。豊橋からの追い上げで多少は縮められたでしょうか。
8.夜に賭ける
乗っていた普電は岐阜が終点なので岐阜から各駅に停まる特別快速に乗り換え。後続の電車を待っているとYONOASOBIがぎふのポーズ*4で記念撮影をしてました。元ネタは聞いたことはあったんですが、完全に忘れていたので最初ソイポかと思ってました。
おれもやる〜!ということで記念撮影。今後岐阜に来る機会があったら積極的にやっていきたいですね。
西岐阜で下車し海底さんは3回目の収録、僕はサイコロを振り直します。YONOASOBIはさらに先へ進むようでここから追い上げたいところ。ひかりカードを使い目指すは8駅先の米原!
6,5,6
最大値の一個下と怒涛の上振れを見せてくれました。いやまぁ一発で米原までいけたから良かったんだけどさ、米原が強制下車駅だから半分以上意味ないのよ。
20時39分、米原に到着。再びYONOASOBIと遭遇し、米原の強制イベントをしようとしますが、ここで僕のリュックのチャックが壊れ*5中身が散乱するアクシデントが発生。リュックを直すのに専念するため運営に申告した上で、海底さん一人でミッションをこなしてもらいました。
海底さんがやった米原のイベントは「高速試験車両の撮影」。駅から徒歩10分ほどの場所にある鉄道総合技術研究所に保存されている、現在の新幹線車両の礎を築いた試験車両を撮るというものでした。一般公開はされていないものの、屋外展示のため敷地外から撮ることが可能となっています。
リュックをどうにか直し、ミッションから戻ってきた海底さんと合流。
土曜・休日に1本のみ設定されている東海道線の快速浜松行きを撮りました。米原から浜松まで188.8kmを約3時間かけて走る列車で、豊橋から先は浜松までの最終列車となります。 pic.twitter.com/2UyXByOPT7
— 薬師 (@L_468T) 2023年4月1日
ちょうど快速浜松行きが来る時間だったので僕は行先博士。海底さんも今回3度目の収録をしてましたが撃沈してたらしいです。
米原21時13分発の普通*6に乗り、再びサイコロを振って進んでいきます。出目は6でしたが最後のブックマークカードを使い一つ手前の能登川で下車。これにはある理由が。
今回のルールでは1日目に動けるのは22時までですが、これはサイコロを振ることが出来るのが22時までであり、サイコロを振った駅を22時までに発車する電車に乗った場合は、乗車中に22時を過ぎてもサイコロの出目の駅まで乗れると決められていました。
この電車の1本後の普通電車は能登川21:58発、安土22:02発のため、一つ手前の能登川で降りてサイコロを振り直すことでルールを最大限活用し安土より先に進めるという訳です。
そしてここで遂にサイコロを一度に4個振れるのぞみカードを使用。海底さんも能登川で4度目の収録をして気合十分(?)。強制イベント駅である14駅先の京都まで1日目のうちに一気に進んでしまいましょう!
なあ。
次回、東海道線すごろく完結編「六甲の山は遥か高く」
金曜中に上げるとか言っときながら気付いたら日曜になってるし、キリのいいとこまで書こうと思ってたら7000文字超えちゃいました。色んな意味でごめんなさい。今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。