128掛ける32

128掛ける32

なんかいろいろ書いてます

Re:適当九州遠征#1 〜再び、西へ〜

2022年8月21日 17時51分

"あるオタク"からDMが。

簡単なこともわからないわ  124ってなんだっけ

知らない人のために説明すると05-124Fは東西線で使われていた先代の車両から回収したアルミを一部再利用して作られた車両で、車体前面等にこのことを示すステッカーが貼られています。要は1本しかいないので珍しいし格好いい車です。ちなみに僕は撮ったことが無いため上の写真はオタクからカツアゲしました。綾瀬くんありがとう。

そんな車が平日の朝1本しかない九段下行きに入るとなれば撮りたくなるのが電車オタク。かく言う僕もめちゃくちゃ興味はあるんですけど、どうあがいても撮りに行けないんですよね。

今僕は山陽線に乗っているので。

オタクに「もうお前日本国内ならいきなりどこ行ってても驚かんわ」的なことを言われたので金星への遠征を計画しています。萩薬師です。

今回から8月に九州に行ってきた時の話、全5本に渡った当ブログ史上最長編の「適当九州遠征」の続編とも言える「Re:適当九州遠征」を書いていこうと思います。本当は鉄道の日記念で10月14日に投稿するつもりでしたが余裕で間に合わなかったので諦めました。

なおタイトル通り今回も適当な遠征です。2回目の九州行ですが適当さは治りませんでした。あと冒頭の日付からもわかるように西九州新幹線開業前の話なので西九州新幹線要素もありません。まぁ前回よりかは九州要素はあると思うので大丈夫でしょう。

前置きが長くなりましたがそれでは本編へどうぞ!

0.旅の始まりは突然に

2022年8月20日 18時28分

時は冒頭の会話から遡ること約24時間前。

僕は東京都杉並区、方南町駅で電車を撮っていました。

この時丸ノ内線は1週間後にダイヤ改正を控えており方南町支線で活躍していた上の写真の02系80番台は改正によって定期運用を終了するため、数週間前から葬式鉄に行っていたんですがこの方南町駅の入線構図は撮れていなかった*1ので最後に撮りに来た訳です。ハイビだったり先端から望遠飛ばせば普通に撮れるのに入線時にホームドアから乗り出して撮ろうとするバカがいたりでカスでしたがまぁ取り敢えずは撮れましたしとっとと家に帰るとしましょう。

なんせあと2時間で帰宅し遠征の準備をして家を発たないといけないので。

今回の九州遠征も元々行程は全く組んでおらず、この日の昼に今夜出発することを決めて一度用事で家を出てから帰りがけに18きっぷを調達し、電車を撮って帰宅してから荷物を揃え再出庫するという超無計画ムーブかましていました。当初*2の予定だともう少し遅めの電車に乗るつもりだったのですが、予定変更で家を出る時間が早まったため超ギリギリ行程に。帰宅してから再出庫するまで1時間も無かったと思います。皆さんはこうはならないように遠征の計画は前もって組みましょう。

家に帰り休む間も無く爆速で必要なものをバッグにぶち込み再出庫。なんとか乗りたかった電車に乗る事が出来ました。

乗った東海道線国府津で後ろ5両を切り離す電車だったので国府津にて民族大移動が発生。個人的に東海道線の切り離しは平塚か熱海でするイメージだったので国府津解結はちょっと珍しく感じます。

23時35分、熱海を超えてJR東海区間に入り終点の静岡県沼津駅に到着。

わざわざ爆速で支度を済ませ日付も変わる直前にこんなところまで来たのにはもちろん理由があります。

ここからサンライズに飛び乗る…なんて奇行をする訳は無く、お目当ては下段の快速静岡行き。

快速と無縁なイメージが強い東海道線静岡地区ですが、金曜日、土曜日と休前日に限り深夜の下り三島発沼津行きが快速静岡行きとして延長する形で運転されています。あくまで臨時列車の扱いで毎日運転している訳ではないため地味に撮りづらい列車なので撮れて良かったです。爆速再出庫芸をした甲斐がありました。

快速静岡が発車して人気も無くなった跨線橋で1枚。こういう深夜の誰もいない駅の雰囲気が個人的にめっちゃ好きなんですよね。

沼津駅から夜道を歩いて今夜の宿へと向かいます。

途中「迂回路」とか書いてある青看があってちょっと面白かったです。沼津駅から歩く事約30分、快活CLUB沼津店に着きました。この記事の直前に書いた東北遠征前編の時は快活初利用でしたが、あれから今までで5回も快活にお世話になっているのでもうすっかり慣れたもんです。いつも通りフラットブースでのんびり寝っ転がってパソコンでも弄るとしま

店員「今ブースも個室も満席です」

は?

はい、そうです。

オープンシートで一晩明かす羽目になりました。

いつかは使う事になるかもなとは思っていましたけど、まさかこんなに早く来るとはって感じでしたね。まぁどうせ翌朝の始発に乗るつもりでしたし充電さえ出来れば良かったのでいいんですが。

1.鈍行耐久953キロ

あけましておめでとうございます。現在時刻は午前4時30分、再び沼津駅まで戻ってきました。オープンシートでも寝ようと思えば寝れそうでしたが、オタクと一晩中通話してたので結局一睡もせず朝を迎えることに。今日はここから西へひたすら普通電車を乗り継ぎ953kmの道のりを進んでいきます。

始発の静岡行きに乗り込んで段々と明るくなっていく空のもと、長旅の本番が始まりました。

静岡で乗り換えて浜松まで行ったんですがこの間の記憶は一切ありません。多分ずっと寝てたんでしょう。

浜松からの豊橋行きは373系という静岡史上最強最高人権電車でした。

素晴らしい座席を堪能しているとあっという間に浜松から豊橋に到着。

豊橋米原行きの特別快速にお乗り換え。大垣で乗り換えずに米原まで一本で行けるのがいいですね。ぐっすり眠れそうです。

蒲郡を出たあたりの遠くに海が見えるとこの車窓が個人的に結構好きだったりします。

気付けばそこは滋賀県米原駅。あっという間の東海区間でした。

何回も乗っている区間だとブログを書こうにも逆に書くことが無さ過ぎて単調になってしまうのが悩ましいですね。米原からの新快速が遅れていたので定期外行先にならねぇかなと思っていたんですが何事も無く姫路に到着。225のFCだったので定期外撮れれば旅程崩壊しても全然許せたんだけどなぁとか思ってました。

日中の姫路からの普通電車は相生から赤穂線に入り播州赤穂へ向かうので、普電で西へ向かう場合には相生で播州赤穂行きを乗り捨て相生始発の普電に乗り換えるのが最速となっています。乗車電はみんな大好き115系。今は誰も見向きもしていませんが岡山地区にも新型車両227系の導入が決定しているので、いずれ葬式鉄の皆様は気が狂ったように大好きになる事でしょう。

2.バスと定期外

相生から数えて8駅目、岡山のちょっと手前にある瀬戸駅で途中下車。この後乗り継ぐ電車がここ瀬戸始発で岡山まで乗っても乗る電車は変わらないらしく、折角なので滅多に降りる機会も無さそうですし降りてみることにしました。なかなかいい感じの駅舎ですね。

駅前には宇野自動車という岡山県東部を走るバス会社のバスが止まっていました。僕はバスの知識は全然無いのですが、ここのバスの写真を以前Twitterで見かけてかっこいい塗装だから撮ってみたいと思っていたので撮れて良かったです。

瀬戸駅から一気に岡山、福山を通り越し広島県三原市は糸崎駅に到着。

黄色いボロに別れを告げ、赤い新型車両で広島へ向かいます。

呑気に車内でツイカスをしていると、ある情報が飛び込んできました。

西武池袋線 小手指駅で人身事故」

は?

現在地は広島市に入りもう少しで広島駅に着こうかというところ。もちろん東京の定期外行先なんて撮りに行けるわけがありません。

まぁ言うても5直の定期外の出方なんてパターン化してるし大したもん出ないでしょう。

は?*3

は???*4

は?????*5

何故かこの日に限ってめちゃくちゃ普段滅多に出ないような定期外が出まくっており、山陽本線の車内で悶絶してました。もう嫌…。

こればっかりは本当にどうしようも無い事です。気を取り乱して前を向いていくしかありません。

広島での乗り継ぎ時間で快速岩国行きを撮影。平日2本、土休日4本と実は結構本数が少ない行先だったりします。

3.外道

19時5分、本州最後の県である山口県に入り終点の岩国駅に到着。気付けば外もすっかり暗くなってきましたね。下関行きに乗り換えさらに西を目指しましょう。

ところでこの日、僕はこんなツイートをしていました。

これも実は山陽線の車内で撮った写真だった、というしょうもないタネ明かしです。あとサーターアンダギーがうさぎのうんちに見えたとか言ってたオタクは一度沖縄県民に殴られるべきだと思います。

光という駅名なのに光を失っている駅名標を横目に見つつサーターアンダギーを食っていたら徳山駅に着きました。

適当九州遠征の第一回で「徳山駅には新幹線開業前に走っていた特急・急行列車の号車案内が今も残っている」と紹介しておきながら実際の写真を1枚も撮っていませんでした*6が、今回も徳山駅で停車時間があったので軽くホームを探してみたところ当時の号車案内を見つけることが出来ました。

だいぶ消えかかっていましたが、調べてみたところかつて153系・165系電車を使用して新大阪〜下関間を走っていた急行「ながと」の号車案内らしいです。ヨンサントオと呼ばれる1968年10月の国鉄白紙ダイヤ改正で従来同区間で運転されていた急行「関門」を改称する形で誕生したものの、1972年の山陽新幹線岡山延伸開業によってわずか4年で廃止されてしまった短命な列車だったんだとか。

 

さて、突然ですが読者の皆様にここで問題です。

 

僕はこのブログの序盤、一夜明けた早朝の沼津駅で「今日はここから西へひたすら普通電車を乗り継ぎ953kmの道のりを進んでいこうと思います。」と書きました。

では、沼津駅から鉄路で西へ953km進むとどこに行きつくでしょうか?

 

「博多とかじゃないの?」残念、沼津から博多までは約1070km離れています。

 

「じゃあ小倉とか?」いいえ、沼津〜小倉でも1000km以上の距離があるんですよね。

 

「なら門司?」まさか、例え門司までだとしても997kmはあります。

 

そうです。沼津から鉄路で西に953km進んでも九州までは辿り着かないんです。

と言う訳で、下関行きを乗り捨てました。

ここがどこなのか、これからどこへ向かうのかという話は次回に取っておくとましょう。

次回、Re:適当九州遠征#2「最初で最後の電車旅」お楽しみに!

 

…今回九州要素無くね?

*1:方南町駅1番線に入線する電車は構造上撮れないため2番線に入線する電車を狙う必要があるが時間が合わず中々撮りに行けてなかった

*2:数時間前

*3:西武池袋線内で人身事故が発生すると地下鉄への直通運転を中止するため所定地下鉄直通列車が練馬行きや池袋行きになることがあるが、途中駅でそのまま回送になったり各停に格下げされたりすることが多く優等の練馬行きは中々撮れない。また東急車で西武線内準急となる上り電車は土休日上り2本、平日0本と非常に本数が少ない

*4:西武池袋線内で人身事故が発生すると地下鉄との直通運転を中止するため西武線直通列車が小竹向原行きや千川行きなどに行先変更することがあるが、東武車は西武線に直通しないため東武車の小竹向原行きは滅多に見られない

*5:直通中止時においても所定西武直通列車の東急線内での行先は池袋行きとして案内されることも多く、また千川駅は各駅停車しか止まらないため基本的には副都心線内で各駅停車となる列車しか千川行きには変わらないが、西武線直通で副都心線内各駅停車でかつ東急線内優等の列車は本数が限られるため優等の千川行きは滅多に見られない

*6:厳密には帰宅後にブログを書いていて初めて当時の案内が残っていることを知ったのでそもそも写真の撮りようが無かった