128掛ける32

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なんかいろいろ書いてます

500キロの果てへ-2022/03東北遠征・前編

爪は切っても切ってもすぐ伸びるのに身長は全く伸びません。萩薬師です。

最近は東北がブームらしいので便乗して僕も東北に行った時の話をしていきます。まぁ行ったのもう半年前ですが。

ちなみに今回の遠征の前日談としてこの記事を読んだ方が面白いかもしれません。読もうね。

1.夜の勝田

2022年3月26日 22時56分

茨城県ひたちなか市 勝田駅

雨降る夜の勝田駅からおはようございます。前回の記事では富士急撮影会ののち水戸駅水戸線の下館行きと常磐線下り最終の大津港行きを撮影してここまで来たところまで書いてました。

既にこの駅から出るひたちなか海浜鉄道常磐線の下り電車は終了しており、上り最終に乗っても土浦までしか戻れないのでここで夜を明かしていきます。水戸で大津港終撮ったんなら東京まで戻れたろというツッコミは受け付けておりません。

どうやってここで夜を明かすのか?

画像勝田駅から西へ30分ほど歩くと、温かみのあるオレンジ色の看板を掲げた店が出迎えてくれます。

みんな大好き[要出典]、ネットカフェの快活CLUBひたちなか店です。

ネカフェや漫画喫茶の類は昔父親に連れられて自遊空間に数回行った事がある程度で、快活CLUBを使うのはこれが人生で初めてでした。

快活CLUBの会員カードは発行した店舗、つまり初めて使った店の名前が左下に入る仕様になっているのですが、この関係で僕の快活の会員カードにはひたちなか店の文字が入っています。快活ユーザーで集まった時にはカードを見せあって店名を見比べてみると楽しいかもしれません。

快活の部屋はセキュリティがしっかりしている鍵付個室、壁や仕切りがなくテーブルと椅子だけがある普通のファミレスの席みたいなスタイルの飲み放題カフェ(オープンシート)など様々な種類がありますが、今回は簡易的な仕切り*1がありある程度のプライバシーが確保されているブースを選択。世の中にはひたすらオープンシートで爆睡し続ける狂人(くるいんちゅ)も少なからずいるようですが、僕が快活を使う時は今でもほぼブースを利用しています。ちなみにこの時はリクライニングシートを選択していましたがフラットシートの方が寝やすいし値段も変わらないのでおすすめです。あとソフトクリームも食べました。荻窪のカラオケ㊙️ン㊙️ンみたいに液状化した状態で出てこなかったので良かったです。

2.浜通りを往く

一夜明けましておめでとうございます。ちゃんと寝れるか心配でしたがぐっすり寝れました。ここから常磐線でさらに北を目指して進んで行きましょう。乗車電はE501系。外観はめちゃくちゃかっこいいし撮りたいと思いますけど、椅子が硬いので乗る分にはE531系の方がいいかなぁというのが正直な感想ですね。写真だと分かりづらいですが霧が出ておりなかなか幻想的な車窓でした。

俺?!

オタクの地元を素通りしつつ1時間ほどで終点のいわき駅に到着。隣の原ノ町行きのE531系に乗り換えます。

末続駅ではホームから海が見えました。このあたりはラブホ俯瞰末続俯瞰などと呼ばれる海をバックに常磐線の列車を撮影出来る有名撮影地があったりするらしいです。

広野駅で一度途中下車。特急や当駅折り返しの列車も設定されていてそこそこな規模の駅だと思いますが無人駅でした。

今日はE657系の臨時快速いわき行きを撮りました。女の子のわきっていいですよね。(カスの行先垢構文)

3月16日の地震の影響でこの時東北新幹線は一ノ関〜郡山間が運転見合わせに。このため東北方面の新幹線は臨時ダイヤで運転され各在来線では新幹線利用者を救済するための臨時列車が設定されていました。今回の東北遠征はこれらの行先を撮るのが目的と言う訳です。このいわき行きの臨時快速は仙台を5時23分に発車しいわき着が8時台と早めの時間で、東京からの始発だと間に合わないためこれを撮るべく勝田に前泊しました。ちなみに設定ミスったので元画像めちゃくちゃ白飛びしてました。

引き続き常磐線を北上して行きます。

広野から1駅進むと2019年に開業したJヴィレッジ駅。何気に平成最後の新駅らしいです。

富岡〜浪江間は2020年に運転再開した区間であり、当区間の営業再開をもって常磐線は9年ぶりに再び東京から仙台まで1本の線路で繋がりました。もっと写真を撮ってても良かった気がしますが、この当時は先代のスマホでも写真を撮っていたためか今のスマホに入っているこの区間の写真はこれくらいしかありません。先代のスマホはこの数日後くらいに内部ストレージに入っていた未転送の写真データごと急逝してくれやがりました。

そんなこんなで気付けば原ノ町駅に。ホームが低く左のE531系だと段差が生じていますね。

右側のE721系に乗車してさらに北へ。東京でも普通に見られるような電車と別れようやく東北に突入した感が出てきました。鹿島駅で対向の電車が遅れてるとかで時間があったので軽く駅舎を撮影。

いい感じの駅名標があったので撮ったんですが写真見返したら微ブレでした。ボケ。

真新しい感じの駅舎の相馬駅で降りました。個人的には落ち着いた雰囲気で結構好みです。

駅構内にはクソダサLCD発車標がありました。LCD使ってるくせにデザインが壊滅的過ぎて先進感のカケラもないですね。

ここで発車標にも出ている臨時快速の原ノ町行きを撮影。E657系の臨時快速の側面表示は種別を「快速」にする人が多数で「臨時快速」を出しているのはちょっと珍しいそうです。

これで原ノ町まで一度戻り仙台行きの臨時快速を撮ります。

原ノ町駅にも似たような発車標がありました。流行ってるんですか?

原ノ町行きに引き続き連続で森尾で種別快速という微妙な感じでしたけど、まぁいわき行きの時が運が良過ぎただけでこれくらいがデフォでしょう。

ちなみにこれらの常磐線の臨時快速はグリーン車も含めて全車自由席だったと思いますが、側面表示だとグリーン車のみは指定席表示を出していました。

ここまで側面表示を撮るため寄り道しながらチンタラ進んでましたが、いよいよこの臨時快速で一気に仙台まで出ようと思います。

原ノ町で臨時快速待ちであろう人が30人くらいいて人権確保できるか心配でしたが、無事窓側席にありつけました。

3.杜の都

原ノ町から1時間30分ほどで終点の仙台駅に到着。常磐線地震の影響で一時一部区間が不通になっており再開したばかりの区間では徐行運転をしていて平常時より時間がかかりましたが、コンセントもWi-Fiもある人権環境だったため全く気になりませんでした。仙台での待ち時間で3月12日のダイヤ改正で新設された仙石線の松島海岸行きを撮影。東北本線には松島駅がありますが、松島公園や福浦島など一般的な松島観光へは仙石線の松島海岸駅からの方が便利らしいです。現在仙台から石巻方面への主要な鉄路となっており、Googleで検索しようとするとサジェストの大半が「戦績東北ライン」で埋め尽くされる仙石東北ラインについては松島駅も松島海岸駅も通らないので実質二重のトラップとなっており非常にややこしい状態ですね。

つよそう

ちなみに松島へは仙石線の利用が便利であることをアピールするためか、2021年4月から仙石線の松島海岸以遠へ行く列車は写真のように行先表示に「松島海岸」と出すようになっています。当時ちょうど仙台に日帰りで行っていたんですが、カメラの充電が危うかったため「別に無理して側面表示撮らんでもええか!w」と仙石線の側面表示を撮らないでいたらその数日後にROM更新されて発狂してました。日々の記録って大事ですね。

地下深くにある仙石線ホームから地上ホームまで戻ってきたらフルーティアふくしまが止まってました。「走るカフェ」をコンセプトにしている観光列車で、車内では福島県産のフルーツなどを使用したオリジナルスイーツやフルーツジュースなどが提供されており、ティーとコーヒーはおかわり自由なんだとか。貧乏性なのでブログを書く際に調べておかわり自由と知り乗りたくなってきています。

小休止(?)を挟んで再び北へ向かうとしましょう。

EXTRA TRAIN快速東北本線を北上します。この列車も東北新幹線の救済便なんですが、なぜか"快速"の部分だけ英語表示に切り替わらずこんな表示になっていました。車両は701系盛岡車の4連。個人的に701の中で一番好きな塗装だったりします。

側面表示はこんな感じ。この701系の"快速"表示がめちゃくちゃ好みなんですよね。

余談になりますが8月の大雨で奥羽線が寸断された影響で701系の快速東能代行きと快速大館行きの2つの定期設定の無い快速列車が走っており、150周年パスでも使って撮りに行こうかと思っていたら10月7日より奥羽線が運転再開したため撮れること無く見納めに。運転再開するのは喜ばしいことなんですが、カスなので快速東能代撮りたかった〜とめちゃくちゃ思っていました。後回しにせず撮れるうちに夜行バスでも取って弾丸で東北に行くべきでしたね…。

4.さらに北へ

臨時快速の車内は座席が全て埋まるほどとまぁまぁな乗車率でした。東北本線で仙台から小牛田までは22駅、93.3kmの距離がありますが、この列車は新幹線の救済便として設定されているため途中の停車駅数は新幹線と同じ2駅*2のみ。仙台〜一ノ関間の所要時間は1時間11分で表定速度は78.8km/hとなっています。特急南風が74.7km/h、スーパーはこねが72.8km/hとその辺の特急より速く普通列車用の車両を使っている割にはかなり瞬足なんじゃないでしょうか。実際に乗ってみてもかなり速度を出していて新幹線の代わりを果たそうと頑張っている様子が感じられました。

16時ちょうど、岩手県に入り終点の一ノ関駅に到着。一ノ関16時7分発の上り仙台行き臨時快速があるので乗車電がそのまま折り返して仙台まで行くのかと思っていましたが、写真奥側に止まっているキハ110が使われていました。

こちらは前面側面ともに「臨時」単体表示。何気にこの表示も割と珍しかったりするのかもしれません。

若干時間があったので外に出て駅舎を撮りました。一ノ関駅東北本線のほか大船渡線東北新幹線が乗り入れていますが、新幹線は駅舎と反対側の東側を通っているためここだけ見ると新幹線が出来る前の主要駅っぽい雰囲気があっていいですね。駅名を示す立体文字があるのも個人的にめちゃくちゃ好みです。

一ノ関駅でもう一つ紹介しておきたいのがホームの乗車口案内。最近だと珍しい気がするケーブルから吊り下げられるタイプでした。東北本線だと普通"電車"で大船渡線だと普通"列車"と書いているのもこだわりを感じます。これには気動車を電車と呼ぶな警察の皆様もご満悦*3

一ノ関から乗るのは701系の盛岡行き。東京から常磐線東北本線普通列車で北上し続け約21時間、ついに今回の旅の目的地が見えてきました。

沈みゆく太陽を横目に列車は盛岡へとひた走り続けます。

17時59分、東京から伸びる東北本線535.9kmの終着点、岩手県盛岡駅に到着しました。線路自体はここから先も青森まで続いていますが、盛岡以北は東北新幹線の開業に伴い第三セクターに移管されたため現在ではここが東北本線の終着駅となっています。

岩手県は昔ちょろっと通ったことがありましたがしっかりと降り立ったのは今回が初めてです。思う存分暴れ回っていくとしましょう!

あとがき・後編予告

すごい中途半端ですが、元々1本の記事として書き切るつもりがこの後盛岡でしたことを書いているだけで5000文字超えちゃいそうだったので一度ここで区切ります。正直今回はただ勝田から盛岡まで北上し続けるだけのはんぺんみたいな内容でしたが、後編は見どころ盛り沢山だと思うので許して下さい。

あと気が付いたら東北に行ってから7か月、前座となる富士急撮影会の記事を書いてから2か月が経過してました。相変わらず遅筆でごめんなさい。最近モチベが出てきたので後編は割とすぐ書けると思います。

次回

ついに盛岡まで到達した萩薬師。しかし待ち受けているのは1/30でも波打つウンコモリモリ森尾LED、地元のオススメの昼飯を質問しているのにチェーン店の名前を列挙してくる使えないオタク、60分を超える遅延の末に在線情報が消える列車。

果たして無事に帰る事は出来るのか?!

2022/03東北遠征・後編「電車は待ってくれない」

次回もお楽しみに!

*1:天井まで伸びているわけではないので普通に周りの物音などは聞こえてくる

*2:新幹線:古川、くりこま高原 臨時快速:小牛田、石越

*3:なお1両編成が来た場合は"列車”でもないだろと文句をつけるらしい