注意:当記事は専門家でもカメラオタクでも無いただの電車くんの主観に基づいて書かれています。当記事を参考にした結果発生したいかなる問題についても筆者は責任を負いませんのでご了承下さい。
フォロワーからは行先オタクとしてのイメージが強そうですが、実は(?)結構電車を撮るのも好きだったりします。萩薬師です。
今回は気が向いたのでカメラのレンズの話でもしていこうかなと思います。とは言っても僕自身大して知識がある訳でも無いので、ガチのオタクの皆様に鼻で笑われそうなレベルの内容になりそうですが、まぁ普段このブログを読んでいる方々の中でカメラに詳しい人の割合はそこまで高くないと思うので初心者向けの話と言う事で…。
まず最初にカメラに関する知識が無い方でも分かりやすいように軽くカメラに関する初歩的な説明を書いておくので、これくらい聞くまでも無いという方は適当に読み飛ばしておいて下さい。
さて、皆さんは「ナナニッパ」「サンニッパ」などという単語を聞いたことがあるでしょうか?
大体の撮り鉄や写真を撮っている方達が使っているカメラは上記の写真のようにレンズとカメラ本体(ボディ)が別々になっており、状況や用途に応じてレンズを付け替える事が出来るようになっています。先の「ナナニッパ」「サンニッパ」などという単語はこのカメラのレンズを指した通称なんですね。
レンズの商品名には例えば上の写真のレンズだと「50-250mm f4.5-6.3」というように、一般的に◯◯mmとf◯◯という2つの数字が入っています。
◯◯mmで表されるのがレンズの焦点距離といい、この数字が大きいほどより遠くの景色を切り取って写せます。f◯◯という数字はレンズの解放絞り値と呼ばれるもので、この数字が小さいほどより明るい写真を撮る事が出来るレンズというわけです。一般的に解放絞り値が小さいほどレンズの値段も高くなります。
この辺の説明は多分ニコンの公式サイトを見た方が分かりやすいので分からなかったらこれ見て下さい。
数あるレンズの中でも解放絞り値が「F2.8」であるレンズは各社が最も力を入れて作っている最高級と呼べるレンズ群で、「ナナニッパ*1」や「サンニッパ*2」などと呼ばれるレンズがこれに当たるわけです。要はなんちゃらニッパって言うのは大体高性能なレンズってことですね。まぁF2.8ならなんでもいいってわけではないですが…。
中でも「ナナニッパ」と呼ばれる「70-200mm F2.8」のレンズは鉄道撮影において一番よく使う望遠域をちょうどカバーしており、性能も高い事から数多くの撮り鉄に使われています。
そんなナナニッパですが、お値段はいくらくらいなのでしょうか。
ニコン純正のAF-S NIKKOR 70-200mm F/2.8 G ED VR IIが中古で大体11万〜12万円ほど*3、比較的安価なタムロン、シグマなどのサードパーティー製のレンズでも7万〜11万円*4くらいと全部うまい棒にしたら家が作れそうなレベルのお値段です。お金の無い学生にとってはとてもポンと出せる額ではないでしょう。
ですがF2.8だけがレンズの選択肢ではありません。
F2.8通し*5の広角・標準・望遠ズームのレンズは麻雀の役から「大三元レンズ」などと呼ばれたりもしますが、これに次いで「小三元レンズ」と呼ばれるF4通しのレンズも存在しており、F2.8通しのレンズには及ばないものの、こちらも割と性能のいいレンズがあったりします。
僕が使っているTAMRON 70-210mm F/4 Di VC USD(A034)もその一つです。今はあんまり中古品は出回ってないみたいですが(じゃあダメじゃねぇか)、サードのナナヨン*6なのでナナニッパよりはお安く手に入ると思います。多分。
またナナヨンのメリットとして、「ナナニッパより小さい・軽い」と言う点も挙げられます。ニコン純正のナナニッパ(VRⅡ)が約87mm×205.5mmなのに対し、タムロンのナナヨン(A034)は約76mm×174mm*7と一回り小さく、重さもVRⅡの約1540gに対しA034は850g(ニコン用の質量)と1キロを切っており、カメラを持ってあちこち動き回る時には持ち運びやすさの面でナナニッパより有利なのではないでしょうか。
実際にA034を使用して撮った写真がこちら。現像しているのもあるかもですが、普通に結構いい描写してませんか?個人的には結構気に入ってます。
闇鉄とか。ボディ側にある程度の高感度耐性があることが前提ですが、光源が比較的強い場所なら闇鉄も全然いけると思います。
AF性能に関しても購入してから2年以上使い続けて来ましたが、特段悩まされることは無く使いやすいいいレンズでした。
ご報告が遅くなりましたが、2月某日、AF-S NIKKOR 70-200mm F/2.8 G ED VR IIを購入しました。ついにナナニッパデビューです。実は先月撮ってた写真はほぼ全てVR2で撮ったものだったり。
元々闇鉄をするにあたりもっと暗い場所でも撮りやすくなるナナニッパを買おうかとは思っていたんですが、70-210を買いたいという方が現れたため当時の予定より数ヶ月早く機材更新することに。ただ70-210が初めて買ったまともなレンズだったということもあり、個人的にそれなりに愛着はあったので最後にこうして記事にしてみました。これは個人の偏見ですが、デンシャ界隈でナナヨンを使ってる人ってあまりいない気がするので、こういう選択肢もありでは?と書きたかったというのもあります。まぁナナヨンを推しながら最後にナナニッパ買ってる時点で説得力に欠ける気がしますが(笑)
結局のところ所詮はただのいち鉄オタの戯言ですのでまぁ話半分に読んでくれれば幸いです。ちなみに70-210はいいレンズだと思いますが、テレ端が10mm長いメリットはマジで特に何もないです。200mm域において10mmの差は本当に誤差レベルだと思います。
一通り書きたかった事は書けたと思うので今回はこの辺で終わりにしときます。もし好評だったらまたいつかカメラの話でもするかもしれません。ありがとうございました。